「自分の知識や経験を売ってお金にできたらいいのに」と考えたことはありませんか。僕は2年前にまさにそう思い、Udemyに講座を出してみました。
結論から言うと、最初の講座は3ヶ月で売上8,400円。正直ガッカリしました。でも2本目、3本目と改善を重ねて、2026年4月時点では月平均5〜7万円の収入になっています。しかもこれ、一度作ったら寝ている間にも売れる。半不労所得に近い感覚です。
ただし、「楽して稼げる」とは言いません。最初の1本を作るまでに約2ヶ月かかったし、撮り直しは数え切れないくらいやりました。それでも「自分の知識がお金になる」という体験は、クラウドソーシングで時間を切り売りするのとは全く違う充実感があります。
この記事では、僕が3本の講座を出すまでに学んだことを全部お伝えします。
なぜUdemyなのか——プラットフォーム比較
オンライン講座プラットフォームはいくつかあります。どこを選ぶかで収益が大きく変わるので、まず比較表を見てください。
| プラットフォーム | 受講者規模 | 講師取り分 | 集客力 | 日本語対応 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Udemy | 7,500万人以上 | 37〜97% | ◎ | ○ | 動画コンテンツを資産化したい人 |
| ストアカ | 約130万人 | 80〜90% | ○ | ◎ | ライブ講座をやりたい人 |
| Skillshare | 約1,200万人 | 再生時間比例 | ○ | × | 英語で教えられる人 |
| Teachable | 自力集客 | 95%以上 | × | △ | 自力でSNS集客できる人 |
| Brain | 自力集客 | 76〜88% | × | ◎ | テキスト教材を売りたい人 |
Udemyを推す3つの理由
1. グローバルな集客力。 受講者数は全世界で7,500万人以上。日本語講座も急増しており、プラットフォーム自体がマーケティングしてくれるので、自力で集客しなくても売れる可能性がある。僕の売上の約63%はUdemyのオーガニック検索からの購入で、自分では何もしていない。
2. セール時の爆発力。 Udemyは頻繁にセールを開催します。定価12,000円の講座が1,200円になったりする。「安すぎない?」と最初は抵抗がありましたが、セール期間中に受講者が一気に増え、レビューが貯まることで通常価格での購入も増える好循環が生まれます。僕の講座Bは、1回のセールで72人が購入して、その後の通常期間でも月15〜20人ペースで売れるようになりました。
3. 一度作れば資産になる。 ブログ記事と同じで、講座は公開し続ける限り収益を生み続けます。僕の最初の講座は1年半前に作ったものですが、いまだに月3,000〜5,000円の売上がある。年間で約48,000円。作成にかけた時間は約60時間だったので、時給800円と考えれば悪くない。しかも時間が経つほど累計収益は増えていく。
Udemyの弱点も正直に
取り分の問題は理解しておく必要がある。Udemyオーガニック経由の売上は講師取り分が37%しかない。1,200円のセール価格で売れた場合、手取りは444円。これを知らずに始めると「全然稼げない」と感じるかもしれない。
一方、自分のクーポンリンク経由なら97%が取り分になる。同じ1,200円でも手取りは1,164円。この差は大きいので、SNSやブログで自分のクーポンリンクを発信するのが手取りを増やす最大のコツです。
講座テーマの選び方——「教えられることがない」は勘違い
ここで多くの人が躓きます。「自分に教えられることなんてない」と感じるパターンです。
断言しますが、3年以上続けていることがある人なら誰でも講座を作れます。Excelの関数に詳しい?それだけで十分です。実際にUdemyで「Excel」と検索すると、ベストセラー講座がずらりと並んでいます。「Excel VBA」だけでも100以上の講座があり、その中で上位10本はいずれも受講者1万人以上。
僕のテーマ選定プロセス
最初に作った講座は「Notionで始めるタスク管理入門」でした。特別なスキルではなく、日常的に使っているツールの使い方を体系的にまとめただけです。
テーマ選びで実際にやったことは3つ。
ステップ1: Udemyの検索窓にキーワードを入力する。 サジェストが出てくれば需要がある証拠。逆に何も出てこないジャンルは避けた方がいい。「Notion」と入力したら「Notion 使い方」「Notion テンプレート」「Notion タスク管理」と出てきたので、需要は確認できた。
ステップ2: 競合講座を3本購入して中身を見る。 これは投資だと思ってください。僕は3本で合計3,600円(セール時)使いました。重要なのは、レビューで「ここが足りない」と書かれている部分。そこを補う講座を作れば、差別化できる。
ステップ3: 自分ならではの切り口を見つける。 競合が「機能紹介」中心なら、自分は「実際の業務での活用法」に特化する。僕のNotion講座は「30代会社員がNotionで仕事を3割時短した方法」という切り口にしたら、ターゲットが明確になってレビュー評価が上がりました。
売れるテーマの傾向
2026年4月時点でUdemyの日本語講座で売れているジャンルのトップ5はこんな感じです。
| ジャンル | 代表的な講座 | 受講者数の目安 | 単価の目安 |
|---|---|---|---|
| プログラミング | Python入門、Web開発 | 1〜10万人 | 2,400〜24,000円 |
| AI・ChatGPT活用 | プロンプト術、業務自動化 | 5,000〜5万人 | 1,600〜12,000円 |
| Excel・データ分析 | VBA、ピボット、Power BI | 1〜8万人 | 1,200〜9,800円 |
| デザイン | Figma、Canva、Adobe | 3,000〜3万人 | 1,800〜15,000円 |
| 業務効率化 | Notion、Slack、自動化 | 2,000〜2万人 | 1,200〜9,800円 |
講座制作の現実的な工程
企画:1週間
カリキュラムの骨格を作ります。僕はNotionでセクションごとに見出しを並べて、各レッスンの尺を5〜15分に収まるよう設計しています。
ポイントは「1レッスン1トピック」を徹底すること。最初の講座では1レッスンに詰め込みすぎて20分超えの動画を作ってしまい、レビューで「長すぎて集中できない」と書かれました。5〜10分がベスト。全体で2〜4時間の講座になるように、15〜25レッスンに分割するのが目安です。
撮影:2〜3週間
画面収録ならOBS Studio(無料)で十分。顔出しするならWebカメラとリングライトが必要ですが、合計5,000円もあれば揃います。僕は最初ノートPCの内蔵カメラで撮りました。画質は微妙でしたが、内容が良ければレビューは高くなります。
音質は映像より重要。 これは声を大にして言いたい。画質が多少悪くても受講者は気にしませんが、音声が聞きづらいと一発でレビューが下がります。僕はマランツプロの3,500円のUSBマイクを使っています。これだけで音質が劇的に改善した。
撮影で一番大変だったのは、噛んだときの撮り直し。最初の講座は完璧を目指してしまい、1レッスン撮るのに平均5テイクかかっていた。2本目以降は「多少噛んでもOK、後で編集でカットする」と割り切ったら、撮影スピードが3倍になりました。
編集:1〜2週間
DaVinci Resolve(無料)で十分プロっぽく仕上がります。カット編集とテロップ追加ができればOK。
僕が実際にやっている編集作業はこの3つだけ。
– 噛んだ部分や長すぎる沈黙のカット
– キーポイントにテロップ追加(1レッスンで3〜5箇所)
– 冒頭にセクションタイトルのスライドを入れる
凝った演出は不要。内容が伝われば十分です。
合計1〜2ヶ月
副業として平日夜と土日に作業するペースです。1本目は慣れていないので2ヶ月かかりましたが、3本目は企画から公開まで3週間で完成しました。
制作にかかる初期投資
| 機材・ツール | 費用 | 必須度 |
|---|---|---|
| OBS Studio(画面収録) | 無料 | ★★★ |
| DaVinci Resolve(編集) | 無料 | ★★★ |
| USBマイク | 約3,500円 | ★★★ |
| リングライト | 約3,000円 | ★★☆ |
| Webカメラ(顔出しする場合) | 約5,800円 | ★☆☆ |
| Canva Pro(サムネ作成) | 月額1,500円 | ★★☆ |
| 合計(最低限) | 約3,500円 | |
| 合計(フル装備) | 約15,800円 |
正直、マイク1本あれば始められます。
収益シミュレーション
2026年4月時点の僕の実績ベースで計算します。
- 講座A(公開1年半):月4,200円(受講者累計380人)
- 講座B(公開10ヶ月):月18,000円(受講者累計520人)
- 講座C(公開4ヶ月):月32,000円(受講者累計210人)
- 合計:月54,200円
講座Cが最も売れているのは、テーマ選びとタイトル設計を改善した成果だと感じています。最初の講座と3本目では、サムネイルの作り込みも段違いです。
収益を最大化する3つのコツ
1. クーポンリンクを配布する。 Udemyオーガニック経由だと取り分37%だが、自分のリンク経由なら97%。僕はXとブログで定期的にクーポンを配布していて、全売上の約37%がクーポン経由。クーポン経由だけで月約2万円の取り分になっている。
2. レビューを増やす。 Udemyの検索アルゴリズムはレビュー数と評価を重視している。講座内で「レビューをお願いします」と自然に声かけする。僕は各セクションの終わりに30秒のメッセージを入れている。
3. 講座を増やす。 1本で月5万円は難しいが、3本あれば十分狙える。しかも講座同士で相互にクロスセルできる。僕の受講者の約15%は、1本目を買った後に2本目も購入してくれている。
挫折しないためのアドバイス
最初の1本は完璧を目指さない
僕の1本目は正直、音質が悪くてスライドのデザインもダサかった。でも公開したことで「改善すべき点」が明確になり、2本目で大幅にクオリティを上げられました。
完璧主義は行動の最大の敵です。まず出す、それからレビューを参考に改善する。このサイクルが回り始めたら、月5万円は十分に射程圏内です。
低評価レビューへの心構え
これ、結構メンタルにきます。僕も星2のレビューで「説明が早すぎて分からない」と書かれたときは凹みました。でも冷静に見ると、それは改善のヒント。実際にその部分の再生速度を下げて補足説明を追加したら、その後のレビュー評価が平均4.2から4.5に上がりました。
確定申告を忘れない
副業の年間所得が20万円を超えると確定申告が必要です。月5万円ペースなら年間60万円なので確実に対象。経費として計上できるもの(マイク、ライト、参考書、ソフトウェア月額費用)の領収書は必ず保管しておきましょう。
よくある質問
Q. 顔出しは必要?
必須ではないが、あった方がレビュー評価は高くなる傾向がある。僕は2本目から顔出しにしたが、1本目(顔出しなし)も普通に売れている。画面収録+声だけでも十分。
Q. どのくらいの受講者数で月5万円になる?
セール価格1,200円で取り分37%の場合、月112人の購入が必要。クーポンリンク経由(取り分97%)を増やせば、月50人程度でも到達可能。
Q. 一度公開した講座を更新できる?
できる。むしろ定期的に更新したほうがいい。Udemyは「最終更新日」を表示するので、更新が新しい講座のほうが購入されやすい。僕は3ヶ月に1回、質問の多かった部分に補足レッスンを追加している。
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