「趣味で作ってるアクセサリー、売れたらいいのにな」
2年前の妻のセリフです。リビングのテーブルでレジンアクセサリーを作っていた妻が、何気なくつぶやいた一言。そこからminneで出品を始めて、半年後には月3万円を安定して出せるようになりました。今は月5万円ペースまで成長しています。
「趣味がお金になるなんて本当?」と思いませんか? 正直に言えば、ただ出品するだけでは売れません。でも正しいやり方を知っていれば、月3万円は十分に達成できる数字です。
2026年4月時点の最新事情も踏まえて、リアルな体験をお伝えします。
minne vs Creema、どっちで売る?
結論から言えば両方出品がベスト。ただし客層が明確に違うので、特徴を理解しておくことが大切です。
プラットフォーム比較表
| 項目 | minne | Creema |
|---|---|---|
| ユーザー数 | 約1,500万人 | 約1,300万人 |
| メイン層 | 20〜30代女性 | 30〜40代女性 |
| 売れ筋価格帯 | 500〜3,000円 | 3,000〜10,000円 |
| 販売手数料 | 10.56% | 11% |
| 振込手数料 | 220円 | 275円 |
| 最低振込額 | 1,000円 | 1,000円 |
| 検索アルゴリズム | 新着順の影響大 | お気に入り数の影響大 |
| イベント | minne LAB | Creema FESTIVAL |
| アプリの使いやすさ | ◎ | ○ |
妻のレジンピアス(1,200〜2,500円)の初月結果はminne 8,400円、Creema 3,200円でした。低価格帯はminneとの相性が圧倒的に良かったですね。ただしCreemaのほうが平均単価は高くなる傾向があり、3,000円以上の商品を出すならCreemaのほうが売れやすい。
「自分の商品がどっちの客層に合うか」を考えるのがまず最初のステップだと感じませんか?
売れ筋ジャンルと選び方
周囲の作家仲間8人への聞き取りと、妻の2年間の販売データを合わせると、以下のジャンルが強いです。
イヤリング・ピアス。 ハンドメイド販売の売上の約35%を占める圧倒的王者。特に金属アレルギー対応(樹脂ポスト・チタンポスト)で差別化できると、リピート率がぐっと上がる。妻の全売上のうち、金属アレルギー対応を明記した商品が62%を占めています。
スマホケース。 ニッチな機種(Google PixelやXperia Ace IIIなど)を狙うと競合が激減する。iPhone用は競合が多すぎて埋もれやすいので注意。
ベビー用品。 出産祝い需要が通年安定している。名入れ対応にすると単価を2,000〜3,000円上乗せできる。
ペット用アクセサリー。 近年急成長中のジャンル。犬の首輪やバンダナは意外と需要が高い。
妻がレジンを選んだ理由は原価の安さです。レジン液やパーツの仕入れで1個あたりの材料費は150〜300円。それを販売価格1,500円前後で売っている。原価率は約15%で、ハンドメイドの中でもかなり利益率が高い部類に入ります。
価格設定の計算式 ── 安すぎると逆に売れない
最初、妻は「800円でいいかな」と言っていました。趣味だし、高くするのが申し訳ないと。気持ちはわかる。でも安すぎる価格は「品質が低いのでは?」という不安を与えてしまうんですよね。
minneのデータでも、500円以下の商品より1,000〜2,000円の商品のほうが購入率が高いという傾向がある。「安かろう悪かろう」の心理が働くわけです。
妻がたどり着いた価格計算式はシンプルだ。
販売価格 =(材料費 + 梱包費)× 3 + 送料
材料200円、梱包50円なら(250 × 3)+ 送料350円 = 約1,100円。利益率は約60%。これなら月25個売れれば3万円達成です。
ちなみに送料は一律でクリックポスト185円を使い、お客様には「全国一律350円」と表示。差額165円も利益になる。こうした小さな工夫の積み重ねが月の収益を底上げしていきます。
写真を変えたら閲覧数が3倍に
ハンドメイド販売で最も重要なのは写真です。これは断言できる。
妻の最初の商品写真はリビングのテーブルにポンと置いただけ。よく見ると背景にテレビのリモコンが写り込んでいました。笑い話のようだけど、実際にこういう出品者は多い。
変えたのは3つだけです。
1. 背景を100均の白フェルトに統一。 300円で買えるフェルト1枚で、見た目のクオリティが劇的に変わった。
2. 撮影を窓際の自然光に変更。 蛍光灯は色味がズレて、実物と違う色に見えてしまう。これがクレームの原因になりかねない。午前10時〜14時の窓際が最も自然な光で撮れる。
3. 着用イメージ写真を1枚追加。 「つけたらどんな感じか」がわかると購入ハードルが一気に下がる。妻は自分の耳に着けた写真をスマホの自撮りで撮影している。
この3つの変更だけで、閲覧数が1日平均45回から142回に跳ね上がった。約3.2倍です。高いカメラは不要。スマホのポートレートモードで十分。大切なのは背景、光、着用感の3要素を押さえることです。
商品タイトルと説明文のSEO
minneもCreemaも、ユーザーは検索から商品にたどり着く。つまりタイトルにキーワードを含めることが重要です。
悪い例:「レジンピアス」
良い例:「紫陽花 レジン ピアス 金属アレルギー対応 ドロップ型 ブルー 夏アクセサリー」
キーワードを詰め込みすぎると不自然になるので、商品の特徴を素直に並べるイメージで。色、素材、形、季節感、対応する悩み(金属アレルギーなど)を盛り込むといい。
説明文には「どんなシーンで使えるか」「サイズ」「素材」「お手入れ方法」を必ず記載。購入者のレビューで「思ったより小さかった」というネガティブコメントが出ると致命的なので、サイズは写真にスケール(定規やコインとの比較)を入れるのがベストです。
最初の1個が売れるまでの17日間
出品すればすぐ売れると思っていたら大間違いでした。妻の場合、初注文が来たのは出品から17日後。その間にやったことは3つあります。
毎日1作品の新作追加。 minneは新着順で表示される仕組みがあるため、毎日出品することで露出を増やした。17日間で17作品。これが閲覧数を底上げした。
タイトルへの検索キーワード盛り込み。 前述の通り、具体的なキーワードをタイトルに含めた。
Instagramでの制作過程発信。 作業風景の動画や完成品の写真を毎日投稿した。フォロワーが150人を超えたあたりからminneへの流入が目に見えて増え始めた。Instagramのプロフィール欄にminneのショップURLを載せるのを忘れずに。
初めて売れたのは「桜のレジンピアス」1,800円。通知が来たとき、妻は「嘘でしょ!」と叫んでいました。あの日の興奮は2年経った今でも鮮明に覚えています。
リピーターを増やす3つの仕掛け
月3万円を安定させるには、新規獲得だけでなくリピーターの確保が鍵になります。妻が実践している3つの仕掛けを紹介します。
手書きのメッセージカード。 注文ごとに一言手書きで添える。「この度はご注文いただきありがとうございます。大切にお使いいただけたら嬉しいです」。たった30秒の手間が、レビューで「心遣いが嬉しかった」と書いてもらえる確率を上げる。
季節限定デザイン。 春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪の結晶。季節感のある商品はSNSでシェアされやすく、新規流入にもつながる。
購入者限定クーポン。 2回目以降の注文で使える10%オフクーポンを同梱。リピート率が約18%から27%に上がった。
確定申告のこともお忘れなく
ハンドメイド販売で年間20万円以上の利益が出たら確定申告が必要です。月3万円なら年間36万円。材料費や送料、梱包資材、撮影用の小道具なども経費として計上できるので、レシートは必ず保管しておきましょう。
妻はfreeeを使って確定申告しています。月に一度レシートを撮影してアプリに取り込むだけなので、15分もかからない作業です。
まとめ ── 月3万円は「続ける人」だけが手にする
月3万円は地道に続ければ届く数字です。妻は今では月5万円ペースまで成長しました。2年間で販売した総数は約850個。リピーターが全体の27%を占めるまでになった。
写真を整えて、適正価格をつけて、毎日コツコツ出品する。特別なことは何もない。でも「続けた人だけが手にする結果」がそこにあります。
2026年4月時点で、ハンドメイド市場は年間約1兆2,000億円規模に成長しているとの推計もある。市場は十分に大きい。あなたの「好き」を商品にする一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。





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