「結局、メルカリとヤフオクとラクマ、どれが一番稼げるの?」
この質問、本当によく聞かれる。そして正直に答えると「売るものによる」としか言いようがない。
でもそれじゃ記事にならないので、もう少し踏み込んで書いてみる。自分はメルカリで累計500件以上、ヤフオクで200件以上、ラクマで50件ほどの取引経験がある。その経験を踏まえて言うと、「3つのプラットフォームを使い分けるのが正解」だ。1つだけに絞るのはもったいない。
ただ、最初に1つだけ選ぶなら? それはメルカリだ。理由はシンプルで、利用者数が圧倒的に多いから。2026年4月時点でメルカリの月間アクティブユーザー数は約2,300万人。ヤフオクが約1,500万人、ラクマが約800万人。売り場の大きさが違いすぎる。
でも「メルカリが万能」とは言えない場面がちゃんとある。その辺を詳しく見ていこう。
基本スペック比較表
まず3つのプラットフォームの基本的なスペックを一覧にする。
| 項目 | メルカリ | ヤフオク | ラクマ |
|---|---|---|---|
| 運営会社 | メルカリ | LINEヤフー | 楽天 |
| 月間ユーザー数 | 約2,300万人 | 約1,500万人 | 約800万人 |
| 販売手数料 | 10% | 10%(Yahoo!プレミアム会員8.8%) | 6%+税 |
| 出品形式 | 固定価格 | オークション+固定価格 | 固定価格 |
| 匿名配送 | あり | あり | あり |
| 売上金の引出手数料 | 200円 | 100円 | 210円(楽天キャッシュなら0円) |
| ユーザー層 | 20〜40代、女性がやや多い | 30〜50代、男性がやや多い | 20〜30代、女性中心 |
| 強いジャンル | アパレル、コスメ、日用品 | カメラ、ブランド品、コレクション品 | アパレル、ハンドメイド |
この表を見ただけでも、各プラットフォームの性格がだいぶ違うことがわかると思う。
手数料で比較:ラクマが最安、でもそれだけで選ぶのは危険
手数料だけで見るとラクマが6%+税で最安。メルカリとヤフオクは10%だから、ラクマのほうが約4%も安い。
3,000円の商品を売った場合の手数料:
– メルカリ: 300円
– ヤフオク: 300円(プレミアム会員264円)
– ラクマ: 198円
1万円の商品なら:
– メルカリ: 1,000円
– ヤフオク: 1,000円(プレミアム会員880円)
– ラクマ: 660円
「じゃあラクマが一番お得じゃん」と思うかもしれないが、ここには落とし穴がある。ラクマはユーザー数が少ないから、同じ商品を同じ価格で出品しても売れるまでの日数が長い。
実際に同じ商品を3つのプラットフォームに同時出品して検証したことがある。結果は:
– メルカリ: 2日で売れた
– ヤフオク: 5日で売れた
– ラクマ: 12日経っても売れず、値下げして15日目に売れた
手数料が安くても、売れなければ意味がない。在庫を長期間抱えるストレスも考えると、「メルカリで10%払ってでも早く売り切る」ほうが精神的にも楽だったりする。
売れやすさで比較:メルカリの圧倒的スピード
売れるまでの速さは、体感でこんな感じだ。
| ジャンル | メルカリ | ヤフオク | ラクマ |
|---|---|---|---|
| レディースアパレル | ◎(即日〜3日) | △(1週間前後) | ○(3〜7日) |
| メンズアパレル | ○(3〜7日) | ○(3〜7日) | △(1週間以上) |
| ブランドバッグ | ◎(1〜3日) | ◎(オークションで高値狙い可) | ○(3〜7日) |
| 家電 | ○(3〜7日) | ◎(1〜5日) | △(1週間以上) |
| ゲーム・ホビー | ◎(即日〜3日) | ◎(コレクター需要で高値も) | △ |
| 書籍 | ○(3〜7日) | △ | △ |
| ハンドメイド | ○ | × | ◎ |
メルカリは「日用品から何でも早く売れる」のが強み。一方でヤフオクは「マニアックなアイテムが高値で売れる」のが強み。カメラのレンズやヴィンテージの時計、限定品のフィギュアなどは、ヤフオクのオークション形式で相場以上の値段がつくことが珍しくない。
ラクマはハンドメイド作品に強い。楽天ユーザーとの親和性が高く、手作りのアクセサリーやスマホケースなどは、ラクマのほうが購入につながりやすい傾向がある。
商品ジャンル別おすすめプラットフォーム
ここが一番知りたいところだと思う。「自分が売りたい商品に合ったプラットフォームはどれか?」を商品ジャンル別に整理した。
アパレル(服・靴・バッグ)→ メルカリ一択
アパレルはメルカリの独壇場。特にレディースアパレルは出品した当日に売れることも珍しくない。UNIQLO、GU、ZARA あたりのファストファッションでも、状態が良ければ定価の30〜50%で売れる。
ただし「ハイブランドのバッグ」は話が別。ルイ・ヴィトンやシャネルの正規品なら、ヤフオクのオークション形式で出品したほうが高値になるケースが多い。メルカリの固定価格だと「値下げ交渉」が来まくるのもストレスになる。
カメラ・オーディオ → ヤフオク
カメラ関連は完全にヤフオクの世界。レンズ、ボディ、三脚、ストロボ——カメラ好きのおじさん(失礼)がヤフオクに集結している。メルカリでも売れなくはないが、ヤフオクのほうが「わかっている人」が入札してくれるので、適正価格で取引しやすい。
ゲーム・フィギュア → メルカリ or ヤフオク(物による)
現行のゲームソフトやSwitch本体はメルカリが早い。一方、レトロゲーム(ファミコン、スーパーファミコンの箱付き美品など)はヤフオクで驚くほどの高値がつくことがある。ファミコンの某タイトルが箱説明書付きで5万円で落札されたのを目撃したときは、正直びっくりした。
ハンドメイド → ラクマ or メルカリ
ハンドメイド作品はラクマの手数料の安さが活きるジャンル。手作りアクセサリーの場合、1つ1,500円前後の商品が多いので、手数料の差が利益に直結する。1,500円の商品でメルカリ(150円)とラクマ(99円)の手数料差は51円。月に30個売れば1,530円の差になる。
3つのプラットフォームを使い分ける実践戦略
戦略1: 同時出品で売れるスピードを最大化
メルカリ・ヤフオク・ラクマに同時出品して、最初に売れたプラットフォーム以外の出品を取り下げる。これが基本戦略だ。
ただし注意点が1つ。同じ商品を同じ価格で3つに出すのはNG。各プラットフォームの規約で「他のサービスでの出品状況を反映しないまま販売を続けること」が禁止されているケースがある。売れたらすぐに他のプラットフォームの出品を削除すること。
戦略2: プラットフォームごとに価格を変える
各プラットフォームの手数料の差を考慮して、手取り額が同じになるように価格を調整する。
たとえば手取り2,700円を狙う場合:
– メルカリ: 3,000円で出品(手数料300円 → 手取り2,700円)
– ヤフオク: 3,000円で出品(手数料300円 → 手取り2,700円)
– ラクマ: 2,900円で出品(手数料190円 → 手取り2,710円)
ラクマだけ少し安く出品できるので、価格競争力を上げつつ手取りを確保できる。
戦略3: 高額品はヤフオクのオークション
5,000円以上の商品、特にコレクターズアイテムやブランド品は、ヤフオクのオークション形式で「1円スタート」にするのも有効。入札が集まれば、固定価格よりも高値で落札されることがある。
ただしリスクもある。入札が少ないと想定以下の価格で落札されてしまう。オークションの開始価格を「最低でもこの価格なら手放せる」と思える金額にしておくのが安全だ。
初心者が最初に選ぶべきプラットフォーム
ここまで読んで「どれから始めればいいかわからない」という人もいると思う。
最初はメルカリ一択。理由は3つ。
- ユーザー数が圧倒的に多いから、何を出品しても「見てくれる人」がいる
- 操作がシンプルで、スマホだけで出品から発送まで完結する
- 匿名配送(らくらくメルカリ便)が充実していて、住所を知られるリスクがない
メルカリで10件ほど取引して「フリマアプリの感覚」をつかんだら、ヤフオクとラクマにも手を広げていく。この順番が一番スムーズだ。
あなたの家に「もう使わないけど捨てるのはもったいない」というものはないだろうか? まずはそれを1つメルカリに出品してみてほしい。やってみると「こんなものが○○円で売れるのか」という発見が必ずある。
よくある質問
Q: 3つのアプリを全部使うのは大変じゃないですか?
最初は大変に感じるかもしれないが、慣れれば「同じ写真・説明文を3つにコピペするだけ」になる。出品の手間は1.5倍程度で、売れるチャンスは3倍になる。
Q: 送料はどのプラットフォームが安いですか?
匿名配送の場合、料金体系はほぼ同じ。ネコポス(メルカリ・ヤフオク)は210円、ゆうパケット(メルカリ・ラクマ)は230円。大きな差はないので、送料でプラットフォームを選ぶ必要はない。
Q: 確定申告は必要ですか?
生活用品(自分が使っていた服や日用品)の売却は基本的に非課税。ただし「転売目的で仕入れた商品」の利益は課税対象になる。副業として継続的に仕入れ→販売を行う場合は、年間20万円の利益を超えたら確定申告が必要だ。

まとめ:3つを使い分けて利益を最大化しよう
改めて結論を整理する。
- メルカリ: オールラウンダー。何でも早く売れる。初心者はここから
- ヤフオク: 高額品・マニアック品に強い。オークション形式で高値を狙える
- ラクマ: 手数料最安。ハンドメイドや楽天ユーザー向けに強い
次のアクション:
- まずメルカリに登録(まだの人)
- 家にある不用品を3つ出品してみる
- 売れたら同じ要領でヤフオク・ラクマにも登録
- 商品ジャンルに応じて3つのプラットフォームを使い分ける
「どれが一番稼げるか」ではなく「どう使い分けるか」が正解。3つを併用するだけで、同じ商品でも利益が10〜20%変わってくる。まずはメルカリで最初の1品を売ることから始めてみよう。




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