WordPressでブログを始めるとき、テーマ選びで1週間以上悩む人が多いと聞く。僕もそうだった。比較記事を10本以上読んでも決められず、最終的に「えいっ」と勢いで選んだのが正直なところだ。
あれから2年。3つのブログで計4つのテーマを使ってきた経験から、2026年4月時点で本当におすすめできるテーマを5つに絞った。
ただ、先に断っておきたいことがある。テーマ選びに「正解」はない。ブログのジャンル、運営者のスキル、予算、デザインの好み。これらが人によって違う以上、万人にとってのベストは存在しない。だから「このテーマを買えば間違いない」的な記事には、正直あまり信用を置いていない。この記事では、それぞれのテーマが「どんな人に合うか」を、実際に使った体感ベースでできるだけ具体的に書いていく。
まずは5テーマの比較表
細かいレビューの前に、全体像をつかんでほしい。2026年4月時点の情報で比較表を作った。
| テーマ | 価格(税込) | ブロックエディタ対応 | 複数サイト利用 | 表示速度(モバイル) | カスタマイズ自由度 | 初心者おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SWELL | 17,600円 | ◎ | ○ | 90点台安定 | ○ | ★★★★★ |
| AFFINGER6 | 14,800円 | ○ | ○ | 80〜90点台 | ◎ | ★★★☆☆ |
| Cocoon | 無料 | ○ | ○ | 80点台 | ○ | ★★★★☆ |
| JIN:R | 19,800円 | ◎ | ○ | 85点前後 | ○ | ★★★★☆ |
| SANGO | 14,800円 | ○ | × | 85点前後 | △ | ★★★☆☆ |
表示速度はPageSpeed Insightsのモバイルスコアで、僕が実際に運営しているサイトおよびデモサイトで計測した数値だ。プラグインの数や画像の最適化状況で変わるから、あくまで参考値として見てほしい。
第1位:SWELL(税込17,600円)
僕のメインブログで使っているテーマ。一言で言うと「記事を書くことに集中できるテーマ」だ。
ブロックエディタ(Gutenberg)との相性が抜群で、装飾ボックスやボタンの挿入がワンクリック。以前使っていたテーマではHTMLを手打ちしていた作業が、マウス操作だけで完結する。記事1本あたりの作成時間が体感で20〜30%短縮された。月に15本記事を書くなら、1本あたり30分短縮で月7.5時間の節約になる計算だ。この差は馬鹿にできない。
表示速度も速い。PageSpeed Insightsのモバイルスコアで90点台を安定して出せている。SEOにおいて表示速度は重要な要素なので、これは大きなアドバンテージだろう。
唯一のデメリットは17,600円という価格。ブログ初心者には「テーマに1万円以上?」と感じるかもしれない。でも買い切りで複数サイトに使えるので、2サイトで使えば1サイトあたり8,800円。長期的に見ればコスパは最高クラスだと断言できる。
実際、僕がSWELLに乗り換えて一番変わったのは「記事を書くモチベーション」だった。エディタの操作が快適だと、純粋に書くことが楽しくなる。これは使ってみないとわからない感覚で、地味だけど収益に直結する要素だと思っている。
第2位:AFFINGER6(税込14,800円)
アフィリエイトで本気で稼ぎたい人にはこれ。カスタマイズの自由度がテーマ界隈で最も高いと言っても過言ではない。
ボタンの色、大きさ、配置、ランキング機能、ABテスト機能まで標準装備。「この位置にこの色のボタンを置いたらクリック率が上がるかな」という仮説検証がテーマの管理画面だけで完結する。実際に僕がAFFINGER6でCTAボタンの色をオレンジから緑に変えたところ、クリック率が1.2%から1.8%に上がった経験がある。たった0.6%の差だが、月間1万PVのサイトなら60クリックの差になるわけで、アフィリエイト報酬への影響は小さくない。
ただし設定項目が多すぎて、初心者は迷子になりやすい。僕は最初の1ヶ月間、デザインのカスタマイズばかりに時間を使ってしまい記事がほとんど書けなかった苦い経験がある。管理画面を開くたびに「ここも変えたい、あそこも変えたい」となって、気づけば3時間が経過。その間、記事は1文字も進まない。「デザインより記事が先」と自分に言い聞かせる必要があるテーマだ。
もう一つ注意点がある。AFFINGER6は有料の追加プラグイン(AFFINGERタグ管理マネージャーなど)がいくつかあり、フル機能を使おうとすると追加で2〜3万円かかる。本体の14,800円だけでも十分使えるが、「全部入り」を期待して買うとギャップを感じるかもしれない。
第3位:Cocoon(無料)
無料テーマの決定版。「お金をかけずにブログを始めたい」なら一択だ。
無料とは思えないほど機能が充実している。吹き出し、ブログカード、目次、AMP対応、構造化データ出力。有料テーマと比べても基本機能に遜色はない。僕のサブブログ(月間8,000PV程度)はCocoonで運営しているが、収益化に支障を感じたことはない。月5,000〜8,000円のアフィリエイト報酬はCocoonでも普通に発生している。
デザイン面ではスキン機能で見た目を変えられるが、やはり有料テーマと比べると選択肢は限られる。ブログの外観にこだわりたい人は物足りなく感じるだろう。特に「他のブログと見た目が被る」のが気になるタイプの人には厳しいかもしれない。Cocoonの利用者数は国内最多クラスだから、同じスキンを使っているブログに遭遇する確率は低くない。
ただ、読者はデザインよりも記事の中身で判断する。見た目が多少地味でも、役に立つ記事を書いていれば読者はちゃんとついてくる。初期費用ゼロで始めたい人はCocoonでスタートし、月1万円以上稼げるようになったらSWELLに移行する。この流れが2026年の王道パターンだと思う。
第4位:JIN:R(税込19,800円)
デザインの美しさで選ぶならJIN:R。柔らかい雰囲気のブログを作りたい人、特に女性ブロガーに人気がある。
デモサイトのデザインをワンクリックで適用できる「デザインプリセット」機能が秀逸だ。ブログ開設初日からプロっぽい見た目になるのはモチベーション維持にも効く。僕の妻がJIN:Rでレシピブログを運営していて、読者から「サイトがおしゃれ」と褒められることが多いそうだ。開設3ヶ月目で月間12,000PVに到達したのは、デザインの良さで離脱率が低く抑えられた効果もあると見ている。
一方で、アフィリエイト特化の機能はSWELLやAFFINGER6に比べるとやや弱い。ランキング機能やABテストは標準では搭載されていないので、ゴリゴリにアフィリエイトで稼ぎたい人には物足りなく感じるだろう。
価格は19,800円と今回紹介する中では最も高額。複数サイトで使えるが、最初の1サイト目で「合わなかった」となると痛い出費になる。デモサイトを最低でも3つは見て、自分のブログのジャンルに合うかじっくり判断してほしい。
第5位:SANGO(税込14,800円)
マテリアルデザインベースの洗練された見た目が特徴。特にガジェット系・レビュー系ブログとの相性が良いと感じている。
僕が一時期SANGOを使っていた理由は、内部リンクのブログカード表示が美しいから。記事同士の回遊率を高めたいときに、視覚的に魅力的なカードリンクが効果を発揮する。2026年4月時点でもアップデートが継続されており、ブロックエディタへの対応も進んでいる。
ただ、SANGOには一つ注意点がある。複数サイトでの利用が認められていない(1購入につき1サイト)。将来的に2つ目、3つ目のブログを作る予定がある人は、この制限がボトルネックになる可能性がある。SWELLやAFFINGER6なら複数サイトOKなので、長期的なコスパではやや見劣りするのが正直なところだ。
テーマ選びで後悔しないために:僕の失敗談
テーマは後から変更できるが、正直めちゃくちゃ面倒だ。ここは声を大にして言いたい。
僕はCocoonからSWELLに移行した際、約80記事の装飾を修正するのに丸2日かかった。具体的に何が大変だったかというと、Cocoon独自のショートコード(吹き出しやボックス)がSWELLでは表示崩れを起こすのだ。1記事ずつ開いて、崩れた装飾を見つけて、SWELLの形式に書き直す。80記事これを繰り返すわけで、途中で何度も心が折れそうになった。
SWELLには「乗り換えサポートプラグイン」が用意されていて、Cocoonからの移行をある程度自動化してくれる。だが「ある程度」であって、完全ではない。細かい装飾のずれは手作業で直す必要がある。
この経験から学んだのは、最初に「ある程度長く使えるテーマ」を選ぶことが時間の節約に直結するということだ。「とりあえず無料のCocoonで」という判断は間違いではないが、月1万円以上稼ぐ目標があるなら、最初から有料テーマに投資したほうがトータルのコストは低く済む場合が多い。
もう一つ、僕がやらかした失敗を共有しておく。テーマ購入前にデモサイトだけ見て「おしゃれだな」と決めたことがある。実際に使い始めると、管理画面の使い勝手が合わなくて後悔した。できればテーマの管理画面の操作動画をYouTubeで探して、購入前に確認することを強くすすめる。見た目のおしゃれさと、日々の運用のしやすさは別物だ。
よくある質問に答える
テーマ選びで相談を受けると、だいたい同じ質問が出てくる。まとめて回答しておく。
Q. 無料テーマでも稼げますか?
稼げる。Cocoonで月10万円以上稼いでいるブロガーは実在する。テーマは「道具」であって、稼げるかどうかは記事の質と量で決まる。ただし、有料テーマのほうが作業効率は確実に上がるので、時間を買うという意味では有料テーマへの投資は合理的だ。
Q. テーマを変えたらSEO順位は下がりますか?
一時的に変動する可能性はある。僕の場合、CocoonからSWELLに移行した直後の1週間は検索順位がやや不安定になったが、2週間後にはほぼ元に戻り、1ヶ月後には移行前より上がった記事もあった。表示速度の改善がプラスに働いたのだと思う。
Q. 2つのテーマで迷っています。どうすればいいですか?
迷っている時間が一番もったいない。僕の基準はシンプルで、「管理画面の操作動画を見て、直感的に使いやすそうだと感じたほう」を選ぶ。デザインは後からいくらでも調整できるが、管理画面の操作感はテーマの根幹部分だから変えられない。
最終的な選び方ガイド
迷ったらSWELL。お金をかけたくなければCocoon。アフィリエイトに全振りするならAFFINGER6。この3択で考えれば大きく外すことはない。
もう少し細かく分けるなら、こんな判断基準になる。
- 記事を書くスピードを重視 → SWELL
- CTAやボタンの細かい最適化をしたい → AFFINGER6
- 初期費用ゼロで始めたい → Cocoon
- デザインの美しさを重視 → JIN:R
- ガジェット・レビュー系ブログ → SANGO
テーマは一度選んだら、最低でも半年は浮気せずに使い続けること。テーマをコロコロ変える人は、記事を書く時間を設定作業に奪われて、結局稼げないまま終わるパターンが多い。テーマに時間を使うより、1記事でも多く書いたほうが収益化への近道になる。これだけは間違いない。
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