去年の秋、僕はあるレンタルサーバー案件の報酬単価を調べていて愕然とした。同じ広告主、同じ成果条件なのに、A社のASPでは3,000円、B社では4,500円。1件あたり1,500円の差が出ていたのだ。3ヶ月間そのまま気づかず、少なく見積もっても15件分——つまり22,500円をみすみす取りこぼしていた計算になる。
ASP選びをなめてはいけない。これは僕が身をもって学んだ教訓だった。
2024年にアフィリエイトを始めてから、合計8社のASPに登録してきた。そのうち今も実際に使い続けているのは5社だけ。残りの3社は案件が少なかったり管理画面が使いにくかったりで、自然とログインしなくなってしまった。
この記事では、2026年4月時点の報酬データと使用感をもとに、本当に使えるASP5社をランキング形式で紹介する。「とりあえず全部登録しておけ」という雑なアドバイスではなく、それぞれの強み・弱みと「どういう人に向いているか」まで踏み込んで書いたつもりなので、参考にしてほしい。
まず確認——ASP5社の比較一覧表
細かい説明に入る前に、全体像を把握してもらいたい。僕が実際に使っている5社を一覧表にまとめた。
| ASP名 | 広告主数(目安) | 最低支払額 | 振込手数料 | 審査 | 得意ジャンル | 僕の月平均報酬 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A8.net | 24,000社以上 | 1,000円 | 66〜660円 | なし | 全ジャンル | 約12,000円 |
| もしもアフィリエイト | 8,000社以上 | 1,000円 | 無料 | あり(緩め) | 物販・EC系 | 約8,000円 |
| afb | 13,000社以上 | 777円 | 無料 | あり | 美容・健康・金融 | 約6,500円 |
| バリューコマース | 7,800社以上 | 1,000円 | 無料 | あり(やや厳しめ) | EC・大手企業 | 約4,000円 |
| アクセストレード | 6,000社以上 | 1,000円 | 無料 | あり | 金融・通信・ゲーム | 約10,000円 |
この表だけ見ても「結局どこがいいの?」となると思うので、1社ずつ詳しく書いていく。
第1位:A8.net——迷ったらまずここ
正直なところ、A8.netを1位にしない理由がない。広告主数24,000社以上は国内最大級で、どんなブログジャンルでもまず案件が見つかる。僕自身、メインの収益源はA8.net経由のレンタルサーバーと転職系の案件で、月平均12,000円ほどの報酬が安定して入ってきている。
最大の強みは「審査なし」で即日登録できること。ブログを開設したその日にASPに登録して、どんな案件があるか眺めながら記事の方向性を決める——という流れが可能になる。これ、地味に大きなメリットだと思いませんか?
管理画面の見やすさも評価できるポイントだ。レポート機能が充実していて、どの記事からどの案件が成約したかを細かく追跡できる。僕は毎週金曜にレポートを確認して、クリック率の低い記事のリンク配置を見直す——という習慣をつけてから成約率が1.3倍に上がった。
ただし弱点もある。振込手数料が66〜660円かかるのが痛い。報酬が少ない初期段階では「せっかく稼いだのに手数料で引かれるのか」とモヤモヤする場面も正直あった。ゆうちょ銀行なら66円で済むので、報酬の受取口座をゆうちょにしておくのがおすすめだ。
A8.netが向いている人
- ブログ開設直後で、まず案件を探したい初心者
- 幅広いジャンルの案件を比較検討したい人
- メインASPとして長く使い続けたい人
第2位:もしもアフィリエイト——物販アフィリエイトの必須ツール
Amazonと楽天のアフィリエイトをやるなら、もしもアフィリエイト経由が断然お得。理由は「W報酬制度」にある。通常報酬に加えて12%のボーナスが上乗せされるので、たとえばAmazonで1,000円の報酬が発生したら、もしも経由なら1,120円になる。月に10件あれば1,200円の差、年間で14,400円。馬鹿にならない数字だ。
僕が特に重宝しているのは「かんたんリンク」機能。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングのリンクをまとめたカード型のリンクをワンクリックで生成できる。商品紹介記事ではこれが本当に便利で、導入前と比べてクリック率が約1.8倍に上がった。
ここで一つ、僕の失敗談を共有しておきたい。最初の3ヶ月間、僕はAmazonアソシエイトに直接登録して使っていた。ところが売上が180日以内に3件に達しないとアカウントが閉鎖されるルールがあり、ギリギリで焦った経験がある。もしもアフィリエイト経由なら、そういった厳しい条件なしでAmazon商品を紹介できる。初心者ほどもしも経由にしておくべきだと痛感した出来事だった。
審査はあるが、5〜7記事程度あれば問題ない。僕は7記事の段階で申請して翌日に承認された。記事の内容もそこまでシビアに見られている感じはなかったが、日記のような記事ばかりだと落ちる可能性はあると思う。
もしもアフィリエイトが向いている人
- 商品レビュー記事を書く予定がある人
- Amazon・楽天の商品を紹介したい人
- 物販アフィリエイトで手堅く稼ぎたい人
第3位:afb(アフィb)——消費税上乗せの隠れた実力派
美容・健康・金融ジャンルに強いASPで、僕は主にスキンケア系の案件で利用している。月の報酬は約6,500円だが、afbにはここだけの強みがある。
それは消費税分の上乗せだ。他のASPでは報酬額が内税表記であることが多いのに対し、afbは報酬額に消費税10%を加算して支払ってくれる。報酬10,000円の案件なら、実際に振り込まれるのは11,000円。年間で考えると、仮に月10万円の報酬があれば年間12万円の差になる計算だ。
最低支払額が777円と低いのも初心者にはありがたい。「アフィリエイトで初めての振込があった!」というモチベーションを早い段階で味わえるのは、継続のうえで意外と重要なことだと感じている。実際のところ、最初の振込がなかなか来なくて挫折してしまう人は少なくないのではないだろうか。
管理画面のデザインも洗練されていて、案件検索がしやすい。カテゴリの絞り込みが直感的にできるので、「こういう案件ないかな」と思いついたときにパッと探せる。A8.netの管理画面が情報量多めで少しゴチャつくのに対して、afbはスッキリしていて好みが分かれるところだろう。
afbが向いている人
- 美容・健康系のブログを運営している人
- 少額でも早く報酬を受け取りたい初心者
- 消費税上乗せで実質報酬を増やしたい人
第4位:バリューコマース——大手企業案件とLinkSwitchが強み
Yahoo!ショッピングのアフィリエイトを扱える唯一のASP。大手企業の案件が多く、ブランド力のある広告主と提携できるのが特徴だ。
正直なところ、僕のバリューコマースでの報酬はそこまで大きくない。月3,000〜5,000円程度で推移している。でも「LinkSwitch」という機能がとにかく秀逸で、これだけのために登録する価値があると思っている。
LinkSwitchとは、サイト内の通常リンクを自動的にアフィリエイトリンクに変換してくれる機能だ。たとえば過去記事で「このサービスおすすめです」と普通のリンクを貼っていた部分が、自動的にアフィリエイトリンクに変わる。過去200記事以上あるブログを運営していると、1記事ずつリンクを貼り替えるのは現実的ではない。LinkSwitchを導入してから、過去記事経由の報酬が月に1,500円ほど自動で発生するようになったのは嬉しい誤算だった。
審査はやや厳しめで、10記事以上かつコンテンツの質が求められる印象がある。僕は15記事の段階で申請して3日後に承認されたが、知人は8記事で一度落ちて、15記事に増やしてから再申請で通っていた。焦って少ない記事数で申請するより、しっかり記事を書いてから臨むのが無難だろう。
バリューコマースが向いている人
- Yahoo!ショッピングの商品を紹介したい人
- 過去記事が多く、リンク管理を効率化したい人
- 大手企業の案件を扱いたい人
第5位:アクセストレード——高単価案件で効率よく稼ぐ
金融・通信・ゲーム系のジャンルに特化したASPで、特にクレジットカードやFX口座開設の案件は1件で5,000〜15,000円の高単価が狙える。
僕はアクセストレードで主に格安SIMの案件を扱っている。月に2〜3件の成約で8,000〜12,000円。件数だけ見ると少ないが、単価が高いので効率はかなりいい。物販アフィリエイトで100個売って同じ金額を稼ぐことを考えると、高単価案件のありがたみがよくわかる。
振込手数料が無料なのも地味にありがたい。他のASP(特にA8.net)では300円前後の振込手数料がかかることもあるので、少額の報酬しかない初期段階ではこの差がボディブローのように効いてくるものだ。
ただし注意点もある。金融系の案件は承認率が低めの傾向がある。僕の体感では、格安SIMの案件で承認率は60〜70%程度。10件の成約があっても実際に報酬が確定するのは6〜7件ということになる。「発生報酬」と「確定報酬」の違いを理解しないまま金融系に手を出すと、期待した報酬と実際の振込額のギャップに落胆することがあるので気をつけてほしい。
アクセストレードが向いている人
- 金融・通信系のブログを運営している人
- 少ない件数でも高単価で効率よく稼ぎたい人
- 振込手数料を節約したい人
複数ASPに登録すべき3つの理由
「1つのASPに絞ったほうが管理が楽では?」と思うかもしれない。気持ちはわかるが、僕の経験上、複数ASPへの登録はほぼ必須だと断言できる。
理由1:同じ案件でも報酬単価が違う
冒頭でも書いたが、同じ広告主の同じ案件でもASPによって報酬が500〜1,500円違うことは珍しくない。僕が実際に経験したケースでは、あるレンタルサーバーの案件がA8.netでは3,000円、もしもアフィリエイトでは3,500円、アクセストレードでは4,500円だった。これを知らずに一番安いASPで紹介し続けていたのだから、過去の自分を叱りたくなる。
理由2:ASPによって扱える案件が違う
たとえばYahoo!ショッピングはバリューコマースでしか扱えないし、特定の美容ブランドはafbにしかない——ということがよくある。1社だけでは取りこぼす案件が必ず出てくる。
理由3:突然の案件終了リスクを分散できる
これは実際にあった話だが、僕のメイン収益源だった転職サイトの案件が、A8.netでは突然終了になったことがある。慌ててもしもアフィリエイトを確認したら、同じ広告主の案件がまだ生きていて事なきを得た。1社依存の怖さを痛感した出来事だった。
よくある勘違いと初心者が陥りがちなミス
ASP登録に関して、初心者がよくやってしまう失敗パターンを3つ紹介しておく。
「全部のASPに一気に登録すべき」は間違い。 まだ記事が少ない段階で審査のあるASPに申請しても、落ちるだけで時間の無駄になる。まずはA8.net(審査なし)ともしもアフィリエイト(審査緩め)の2社から始めて、10〜15記事書いてからafb、バリューコマースに申請するのが現実的な順序だと思う。
「報酬単価だけで案件を選ぶ」のも危険。 単価が高くても承認率が20%の案件では、実質的な1件あたりの報酬は見た目の5分の1にしかならない。僕は今、案件を選ぶときに必ず「EPC(1クリックあたりの期待報酬)」と「承認率」を確認するようにしている。この2つの数字を見る習慣がついてから、月の確定報酬が1.5倍に伸びた。
「セルフバックを使わない」のはもったいない。 ASPには自分で商品を購入・申込みして報酬を得られる「セルフバック」という仕組みがある。クレジットカードの発行で5,000〜10,000円、FX口座の開設で15,000〜30,000円のキャッシュバックが得られることもある。僕はブログ開設初月にセルフバックだけで42,000円を稼いだ。これをブログの運営費(サーバー代・ドメイン代)に充てれば、実質的にコストゼロでブログを始められる。
2026年4月時点での僕の運用戦略
現在の僕の戦略は「A8.netをメインに使いつつ、案件ごとに最も高単価のASPを選ぶ」というもの。5社合計の月間報酬は約40,500円で、内訳はこの記事で紹介した通りだ。
具体的な運用フローとしては、新しい記事を書くときにまず5社すべてで同じ案件を検索し、報酬単価・承認率・成果条件を比較してからリンクを設置している。所要時間は1案件あたり10〜15分。この手間を惜しまないことで、同じ成約数でも月に3,000〜5,000円ほど報酬が変わってくる実感がある。
最初は「面倒くさそう」と思うだろうが、一度やってみるとルーティンになる。むしろこの比較作業をやらないのは、スーパーのチラシを見ずに一番近いコンビニで買い物するようなものだと思ってほしい。
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